技術に関するQ&A
【Q6】電解式焼け取り法とはどんな方法ですか?| “ステンレスにより耐食性(つよさ)と輝きを”をモットーに、ステンレス表面の電解研磨、溶接焼け取りやさび・汚れ取りを、従来のように劇毒物を使用することなく、環境に優しく安全無害な薬液を用いる電解方式により取り除くための新製品を開発し続ける、少数精鋭の研究開発型企業。
  1. トップ
  2. 技術に関するQ&A
  3. 【Q6】電解式焼け取り法とはどんな方法ですか?
コンテンツメニュー

技術に関するQ&A

【Q6】電解式焼け取り法とはどんな方法ですか?

電解時の陽極反応を利用して溶接焼けを取る方法です



Q6-A2-dengen-256-167 .jpg【解説】

  電解焼け取りは、【写真7】に示すように電源器、電極とモップ、及び電解液を用います。脱スケールすべきステンレスを一般には電源器の出力側の陽極に接続、他の一極に接続した電極の先端にはモップを被せ、さらに電解液を含浸させたうえでスケールの表面を軽くなぞるだけといった簡単な操作で完了です。あとは水洗又はぬれ雑巾で拭き上げて下さい。


Q6-A2-fuzoku-184-161.jpg 電解法を電解液の視点で大別すると次の2種類があり、筆者が初めて市場化して以来四半世紀以上経過した昨今では、この種の作業に女性オペレーターが増えるなど、昔の酸洗作業の悪いイメージを全く払拭して業界内に広く普及して来ました。



1)中性塩電解法  

 無機中性塩の水溶液を電解液とし、直流の陽極反応を利用したもので、比較的薄板(約10㎜以下)の焼け取り用として次の特徴がある。

(1)中性で全く安全、無害
(2)仕上がりはマイルドで、人とステンレスにやさしい
(3)酸洗法に比べて粒界腐食もなく理想的な仕上がり

2)酸性電解法

 弱酸を電解液とする方法で、最近増加して来た鏡面材に適用して電解研磨も可能であり、次のような特徴がある。

(1)焼け取り速度は、中性液よりも早い
(2)電気回路を切替えることにより、【写真8】に示すように焼け取り(ブライト仕上)と研磨(シャイン仕上)が可能
(3)研磨力が中性液よりも強いため、溶接部周辺のムラもなく輝くような仕上がり。※【写真9】参照

 このように、使用されているステンレス素材が2B材か鏡面材か、さらにまたその程度に応じて適宜焼け取り法を選べば違和感もなく、きれいに仕上ります。

【写真8】仕上りの比較(焼け取りと研磨)

【写真9】電解法はバーナー焼け取りにも輝くような仕上り